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車のドアの傷・へこみの修理または交換にかかる費用の相場について

クルマに乗り込む度に開いたり、閉じたりといった動作を繰り返すこともあり、自分でぶつけたり、他の人に”ぶつけられたり”して、傷やへこみなどが最も起こりやすい「ドア」

そこで、今回は一般的な車のドア、パワースライドドアなどのゆがみやへこみ、傷などの修理・交換にかかる費用、その費用の内訳、そして代金の支払方法などについて見ていきたいと思います。

では、早速、見ていきましょう。

クルマのドアの修理の原因とその対処について

ドアの修理と一口に言いましても、その原因は様々で、ドアの状況を見て、ディーラーや修理工場のスタッフなどが、最も必要であると考えられる方法で修理を行います。

では、実際にドアの状況によって、どんな対応が必要になるかを筆者がまとめてみましたので、下記の表をご覧ください。

ドアの修理の原因修理方法と内訳
色あせ部分塗装・全塗装・色合わせ・肌調整
えぐれ修理または必要部品交換
傷(擦り傷・ひっかき傷)修理または部分塗装・色合わせ・肌調整
ヒビ・割れ部品交換、補修または必要部品交換
へこみ・ゆがみ部品交換、補修または必要部品交換
曲がり(取っ手)修理または部品交換
浮き・ズレ修理または部品交換

上記に挙げた「へこみ」などの傷は見た目の修理だけであれば、塗装や板金処理などで済みますが、ドアが大きく損傷していたり、開閉に違和感があったり、開け閉めするたびに「異音」が出たりしていると、大がかりな修理が必要になってきます。

そして、簡単なパーツ交換や修理で終わる場合は、費用はそれほどかかりませんが(中古部品を使ったりすることで)、ドアをまるごと交換するケースや全塗装になりますと、どうしても費用は高くなってしまいます。

特にパワースライドドアは、一般的なクルマのドアに比べると、その構造上、ドアごと交換ということになりやすいという特徴があります。

なお、塗装については、業者によっては費用を安くしてくれるところもないわけではありませんが、コストを抑えている分、塗装材の質や技術者のレベルが低いなどといった理由で、すぐに剥がれてくる可能性が高いので、注意が必要です。

では、上記の表を踏まえた上で、実際にそうしたドアの修理代の内訳についても見ていきましょう。

ドアの修理代金とその内訳について

実際にドアの修理を依頼した場合、その修理代金の内訳については、業者間により多少異なりますが、下記の表のようなイメージになります。

ドアの修理代内訳修理方法と内訳料金の目安
全損または交換ドア及びパーツ代2,000円~
塗装部分塗装・全塗装・色合わせ・肌調整10,000円~
代車料金希望に応じて1日5,000円~
工賃(人件費)パーツ代・特殊工具費用・分解費用・傷またはへこみ修理25,000円~

誤解を恐れずに申し上げれば、普通乗用車の一般的なドアの修理・交換であれば、軽微な塗装・修理で4~5万円、ドア交換が必要になる場合で10万円~、特殊な工具や専門パーツが必要なドアの修理や交換で15万円~といった感じになるかと思います。(いずれも工賃含む)

ただ、料金については、あくまで目安ですので、傷の度合いやドアの種類、車の種類、修理をする業者により費用感には、かなり幅が出てくることが予想されます。

例えば、ディーラーにお願いすると部品は純正品での交換が前提となり、割高になる傾向にあったりしますので、費用を安く抑えたい場合は、懇意にしている修理屋さんにお願いしたり、ディーラーに業者を”紹介”してもらう方がいいかもしれません

また、ドアの部品交換につきましては、新品の部品交換となると、どうしても費用が嵩んでしまいがちですが、状態のいい新古品や中古品をネットで安く購入して、それを持ち込むことで費用を抑えるといった方法もあります。

ただ、持ち込みについてはOKとしている修理屋さんとそうでない修理屋さんがいるので、事前に確認しておくことをおすすめします。(持ち込みの場合は、別途費用がかかる場合もあります)

そして、パワースライドドアについては、軽微な塗装で済む場合を除けば、人件費やパーツの交換代金を含めて、少なくとも10万円程度の出費は必要になるかと思います。

代車料金については、無料のところとそうでないところがありますので、コストを抑えたい場合は、事前に電話で聞いたり、業者のサイトなどでチェックしてみるというのもいいかもしれません。

なお、修理にかかる時間ですが、修理の内容により異なりますが、早ければ当日で修理完了というケースもありますが、長いと2週間以上といったケースもあります。

ドアの修理代金の支払いについて

では、続いてはドアの修理代金の支払いについて見ていきましょう。

ドアのへこみや傷などは他人にぶつけられたり、自損事故などがその多くの原因かと思いますが、その支払いで自動車保険を使うかどうかは慎重になった方がいいケースがあります。

なぜなら、少額の修理代金を自動車保険でカバーしてしまうと、次の年から保険料が上がってしまい、結果的に損をしてしまいかねないからです。

例えば、ドアの修理代として、5万円を支払うことになったとして、それを自動車保険でカバーすると、そのときの持ち出し費用はありませんが、1年後には5万円以上の保険料を支払うことになってしまう・・・といったケースが考えられます。

加入している自動車保険の内容により異なりますので、修理代金の支払い方法について、契約している保険の担当者に一度、相談してみることをおすすめします。

さらなるトラブルを招く前に・・・

中古車の資産価値に大きな影響を与えるクルマの「修復歴

実は筆者は過去に、度重なる故障やトラブルが買取価格の大きな下落を招くことがあったことから、最近は修理をする前に資産価値を確認するようにしています。

特に筆者が自分の愛車の価値を"こっそり"と知るために重宝しているのが、匿名査定の「UcarPAC」という無料サービス。

独自の仕組みから予想外の高値がつくことも多く、これまで車の買い替えのときには、何度も助けてもらいました^^

高額の修理代を払って"修理する前に"試してみるだけの価値はあります。

参考サイト/「UcarPAC

車のドアの傷やへこみの修理代金が高額になった場合・・・

自損事故などでドアに大きな傷やへこみが出来てしまい、その修理代金が高額になってしまったケースについても説明しておきたいと思います。

修理代金が10万円程度であれば、修理で済ませるというのはもっともですが、20万円以上の修理代金が必要になってくるような場合は、車の修理と買い替えは、天秤に掛けた方がいいこともあります。

と言いますのも、ご存じの通り、中古車の価値は時間とともに下がっていきますので、高額の修理代を払いしばらく乗り続けるよりも、車のドアの傷やへこみの分だけ査定価格が下がったとしても、“すぐに”売却した方がより高く売れることがあるからです。

実際にそうしたケースが多いので、ディーラーや中古車販売店などでは、自動車のローンが残っている場合でも、買い替えの際に次の新しい車にローンを上乗せしてくれるサービスを提供しているほどです。(中古車売買の現場では、それほどまでに年数が大きなポイントになっていると言えます)

なお、車のドアに傷やへこみがある車を高く売るコツですが、修理はしないで、”そのまま”の状態で、複数の業者に買い取りの見積もり依頼をお願いしましょう。

買い取り業者は自前の業者や協力会社先で修理すると、一般の人が修理するよりも修理コストを安く抑えることができるからです。

また、買い取り業者の選定については”1社”だけですと、どうしても傷やへこみが原因で、安く見積もられる可能性がありますので、ナビクル車査定カーセンサーなどの一括査定サイトを利用して、複数の業者に見積もりをお願いし、少しでも高く買い取りしてくれる業者を比較するのをおすすめします。

なぜなら、買取業者の中には、自社で交換部品を大量に仕入れていたり、コストの安い修理工場を持っていたりして、予想外に買取価格を高く提示してくれる業者がいたりするからです。

また査定士の中には、修理が必要なドア以外で、年式や、外装・内装などから高く評価してくれる人もいたりする可能性があります。

ドアの修理費用が高額になる場合は、修理する以外の選択肢も慎重に検討したいところです。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。