車を少しでも高く売るためには、「値段交渉」は最も重要なポイントであるのは、読者の方もよくご存じの通りですが、実際には価格交渉に慣れていなかったり、そもそもトークの上手な担当者と交渉するのが苦手だったりする人も少なくないかと思います。
そこで、今回は中古車を少しでも高く売るための値段交渉の極意について説明してみたいと思います。
では、さっそく見ていきましょう。
1.知り合いや友達に紹介された町の車屋さんは微妙・・
えー？知り合いや友達がいると安心だし、ましてや紹介された知り合いや友達だと下手なことはできないし、買い取りも高めにしてくれるんじゃないの？
と、こんな風に考える読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、逆にその「紹介」というのが足枷となり、車を高く売るときには損をしてしまいかねません。
どういうことかと言いますと、売り手として、紹介された友達や知り合いに一度、見積もりをお願いすると、仮にそれが他の買い取り業者より安い見積もりであっても断りにくくなったり、また、価格交渉についても、紹介された手前、心理的なハードルが上がってしまうことが少なくありません。
それは、売り手と車屋さんを繋いでくれた人が存在するからで、どうしても、その紹介してくれた人に気を遣ってしまいます。
「ここで断ったら、紹介してくれた人の好意を台無しにしてしまうのではないか・・」
「紹介してくれた人は、いつもお世話になっている人だし・・・」
といった感じです。
そういう風に考えますと、中古車買い取りで車を高く売るには、ビジネスライクに進めるために、敢えて面識のない人にお願いする方が、価格交渉においては、有利に進められる場合があります。
とは言え、紹介された町の車屋さんが破格の値段をつけてくれることもありますので、全てを断る必要もないですが、破格の値段をつけてくれると言っても、一般的な車ではまず、そんなことはほとんどなく、希少車などに限られてくると思います。
2.複数の店舗で車の買取査定を行う
車を高く買い取ってもらうためには、複数の店舗での買取査定を、是非とも怠らずに行って欲しいところです。
何といっても、中古車は定価というものが存在しない以上、買取査定をする会社や査定をする担当者によって、どうしても価格に開きが出てしまいます。
つまり、複数の店舗で見てもらうことで、高く買い取りをしてくれる店舗に出会う可能性が高くなるというわけです。
複数の店舗での車の買い取りについて、もっと詳しく知りたい方は「中古車の買い取り査定は複数の業者で比較しないと損する？」の記事も参考にしていただければと思います。
3.下取り価格とも比較する
中古車の買い取り専門店で売るのと、自動車の買い替えの時にディーラーに下取りをお願いするのでは、最終的にどちらが高く買い取ってくれるのか？ということについては、実は正解がありません。
走行距離、年式、メーカー、車の状態により、どうしても開きが出てしまうからに他なりません。
また、タイミングによっては、下取りと新車購入のセットの場合に限り、大幅に購入価格を値引いてくれるキャンペーンなどを展開している場合もあるからです。
車を売るタイミングで下取りと買い取りの両方を天秤にかけてみるというのも、価格交渉のための有効な方法の一つになります。
4.複数の人間で交渉にあたる
買い取りや下取りでの価格交渉が苦手という人は、友人や知人と一緒に、査定の人と交渉をするという方法があります。
友人や知人が、自動車について詳しければ、さらに強力な味方となるかもしれません。
中古車の査定担当者も一人の人間を説得するのと、自動車について詳しい人も含めて複数の人を説得するのでは、労力が違ってきます。
買い取り事業者からしてみれば、できるだけ安く買い取りたいというのが本音ですから、交渉相手が難しいとわかると、安易に安い値段を提示することはできなくなります。
5.ネットでの中古車の買取一括査定も利用する
複数店舗を見て回るのは時間もかかるし、大変だという方におすすめなのは、ネットを利用した買い取り一括査定になります。
ネットで複数の業者に一括査定を申し込み、買取業者に出張査定をお願いするという方法で、下記のようなイメージになります。
実際の店舗との比較はもちろん、買い取り一括査定を行っているサイトも複数ありますので、それを併用するという方法もあります。
番外編～価格交渉における最後の一押し～
ここまで、中古車を高く売るための方法を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
それらの方法を利用して、買い取り業者を決める終盤に、さらに価格をもう少しだけ高くしてもらうための最後の一押しの方法をお伝えして締めくくりにしたいと思います。
その方法とは、ズバリ「車の買取業者に買い上がってもらう」という方法になります。
買い上がってもらう？
複数の買い取り業者との比較も終えて、買い取りを依頼するお店をほぼ決めたという終盤に差し掛かってくると、買い手、売り手ともに、そこまでにかなりの時間と労力が掛っていますので、わずかの差で、交渉決裂にはしたくないという意識が働きはじめます。
そこで、最後の価格交渉で
「実は車の買い替えで出費が予想以上に膨らみそうで・・・あとどれくらいまでなら、買い上がってもらえますか？」
と聞いてみます。
それまでに、「もう限界です」という高値を提示してきた買取業者であっても、何とかここまで漕ぎ着けたのだから、何とか売買成立に持ち込みたいところです。
そうすると、最後の最後ということもあり、「限界だった価格」から、さらに最後のもう一押しが入ったりすることがあります。
もちろん、買い取り価格は変わらない場合もありますが、上手くいくと「秘密ですよ」と言いながら、数万円単位で買い上がってくれるケースもあります。
ここでのポイントは、買い上がってもらうことで、売り手自身が価格提示をしないことです。
そうすることで、買い取り事業者が提示できる買い取り可能価格の限界を提示してもらうことができるというわけです。
買い替えを検討されている方へ
つい先日、筆者が一括査定で複数の買取会社に査定依頼してみたところ、一番高い会社と一番低い会社の価格差が、全く予想外の19万6千円にもなりました。
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