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車を買い替えるときの頭金はどれくらい必要?

車を買い替える!と決めたときには、様々なことを考える必要がありますが、中でも頭を悩ますものの一つが頭金ではないでしょうか。

「購入代金の頭金にはいくら支払って、いくら手もとに残しておけばいいの?」

今回は、そんな疑問に応えるべく、車を買い替えるときの頭金について説明してみたいと思います。

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そもそも頭金にはどんな意味があるの?

頭金は英語では、「down pament」という言葉に置き換えられてまして、それが意味するところは、平たく言えば、借金を減らすという意味になります。

例えば200万円の車を頭金50万円支払って買うのと、頭金がゼロでは、ローンの残額が異なり、毎月の支払金額だけでなく、返済総額も変わってきます。

毎月の支払金額と総返済額は、ローンの残額と金利、支払回数でどれくらい変わるのかということを表にしたものが下記になります。

〇3年払いでローンを組んだ場合

中古車ローンの金利/3年払い3%5%8%
ローンの残額/100万円月額/29,081円
総額/1,046,924円
月額/29,971円
総額/1,078,952円
月額/31,336円
総額/1,128,109円
ローンの残額/200万円月額/58,162円
総額/2,093,847円
月額/59,942円
総額/2,157,905円
月額/62,673円
総額/2,256,218円
ローンの残額/300万円月額/87,244円
総額/3,140,771円
月額/89,913円
総額/3,236,857円
月額/94,009円
総額/3,384,327円

〇5年払いでローンを組んだ場合

ローンの金利/5年払い3%5%8%(参考)
ローンの残額/100万円月額/17,969円
総額/1,078,121円
月額/18,871円
総額/1,132,274円
月額/20,276円
総額/1,216,584円
ローンの残額/200万円月額/35,937円
総額/2,156,243円
月額/37,742円
総額/2,264,548円
月額/40,553円
総額/2,433,167円
ローンの残額/300万円月額/53,906円
総額/3,234,364円
月額/56,614円
総額/3,396,822円
月額/60,829円
総額/3,649,751円

ご覧いただきました通り、頭金には毎月のローンの支払額を減らすこと、支払総額を減らすという2つの意味があるということになります。

中古車を購入するときの毎月のローンの支払額について、もっと詳しく知りたいという方は「中古車の月々の支払いはどれくらいになるのか?車両価格×金利×支払回数の早見表!」を参考にして頂ければと思います。

車を購入するときの頭金の目安となる割合は?

一般的には車を購入するときの頭金の目安となるのは、2割~3割程度ということが言われていますが、実は1割でもいいですし、極端なことを言えば、ゼロでも構いません。

もちろん、頭金を入れておけば、ローンの審査は通りやすいですし、ローンの残額が減りますので、支払いは少なくて済むのですが、最も重要なことは、頭金を支払った後のローンの残額と、そしてその後の毎月の返済金額です。

もっと具体的に言いますと、車のローンだけでなく、その他の固定費用が年収に対して、どれくらいの負担率になっているか?という点が最も大事なポイントということになります。

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つまり、車のローンの支払金額だけでなく、保険、家賃(住宅ローン)、スマホのローン、電気光熱費など毎月必ず必要になるお金が、年収に対してどれくらいの金額になるのかという視点が必要になってくるということになります。

なお、年収に対してのローンと固定費の合算金額と年収の割合ですが、年収が高ければ、負担率が多少高くても大丈夫とされています。

マイカーローンの審査と頭金について

車を購入する先には、ディーラーや中古車販売店、個人売買など様々なところがありますが、購入した先で薦められるローン会社にも様々な種類があります。

ディーラーローン、信販系ローン、銀行系のローンなどローンを提供している会社により、ローンの条件、ローンの金利、融資の上限金額、審査の厳しさや甘さも異なります。

では、頭金が少ない・多いというのは、どれくらい影響があるのでしょうか?

実態としては、よほど高額の新車を購入したりする場合を除けば、頭金の額はあまり関係ありません。

むしろ、世帯収入の額や過去に他のローンの支払いで遅れたことがないか?といった個人の所得や信用情報の方が重要になってきます。

頭金に支払うお金と手もとに残すお金について

車を購入するときには、税金をはじめ様々な費用が発生することはご存じの通りですが、頭金の他に、手もとに残すお金のことも考えておく必要があります。

おさらいも兼ねまして、100万円の中古車を購入した際に、車両価格以外にどれくらいの費用がかかるのかということを、先日、車を買い替えた編集部のスタッフの明細を表にしましたので、参考にして頂ければと思います。

価格
車両本体価格100万円
付属品10万円
検査登録手続き代行費用5万円
車庫証明手続き代行費用2万円
納車費用1万円
下取り車手続き代行費用3千円
査定料2千円
自動車税2万円
自動車取得税0円
自動車重量税1万円
リサイクル料金1万円
自賠責保険料(2年分)2万円
任意保険料(対人、対物、車両)18万円
合計142.5万円

車両価格100万円に対して、その他の細かな費用も含めて総額は142万円近くになっています・・・。もっと詳しく諸経費について知りたいという方は、「中古車を買う前に諸経費をチェックして、予算オーバーを避ける!」を参考にしていただければと思います。

頭金以外の費用もしっかりと確保しておく必要があることがお分かり頂けるかと思います。

頭金を支払うタイミングと支払方法について

買い替えする車が決まると、今度は頭金を支払うことになりますが、まとまった金額になりますので、それをいつまでに用意すればいいのかということも確認しておきたいところです。

一般的には、車の売買契約を結んでから、納車されるまでの間に頭金を支払うということが多いですが、車の購入先によっては売買契約前に頭金の入金をお願いしてくるというケースもあったりします。

頭金はボーナスが出たタイミングで・・・という方もいらっしゃるかもしれません。頭金の支払い時期はいつ頃になるのかということは、予め購入先に確認しておいた方がいいでしょう。

なお、頭金については銀行振り込みなどで現金で支払うことが多いものの、中にはクレジットカードによる支払いを認めてくれる販売店もあります。

車の買い替え費用を安く抑えるには?

車の買い替えのための頭金は多い方が、後の支払いが楽になりますので、できれば支払えるのであれば、多く支払っておきたいという方も少なくないかと思います。

では、車の買い替え費用を安く抑えて、ローンの残額を減らす方法にはどんな方法があるのでしょうか?

それには大きく分けて2つの方法があります。

一つ目は買い替える車の費用をできるだけ抑える。

もう一つは、現在乗っている車をできるだけ高く売る。

順番に見ていきましょう。

〇買い替える車の費用をできるだけ抑える

買い替える車の費用をできるだけ抑えるために重要になってくるのが、車を買い替えるタイミングです。

下のグラフは普通乗用車と小型乗用車の過去4年分の中古車の月別販売台数のデータを日本自動車販売協会連合会のサイトから抽出して、当サイトにて加工、グラフ化したものになります。

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中古車の売買には明らかに季節的な要因がありまして、毎年春先が伸びていることと、9月や12月は販売台数が落ち込む傾向にあります。

上のグラフから読み取れることは、春先と9月、12月は車を買い替えるチャンスであるということです。

なぜかと言いますと、それは、中古車の価格は下記の表のような形で決まっているからです

売りたい人が多い売りたい人が少ない
買いたい人が多い△(中古車価格/普通)×(中古車価格/高い)
買いたい人が少ない◎(中古車価格/安い)○(中古車価格/やや安い)

買いたいという人が少ない割に、売りたい人が沢山いると、自然と「安くてもいいので買って欲しい!」という人が増えますので、それに伴って、どんどん値段が下がります。

そして、そこまではいかなくても中古車価格が安くなるのは、買いたい人が少なくて、売りたいという人が少ない場合です。

ということは、買いたい人が少ないときがお得に買えるという意味では、グラフの9月と12月は、まさに中古車を安く買える買いタイミングということになります。

中古車の買い時について、詳しく知りたいという方は、「初心者向け-中古車のお得な買い時とは?-データから時期を見極める!

なお、買い替える車は「新車」を予定しているという場合は、「後悔したくない!新車購入の前にチェックしたいポイント~5つ~」の記事を参考にして頂ければと思います。

〇現在乗っている車を高く売る

頭金用の資金をできるだけ多く確保するために欠かせないもう一つの方法が現在乗っている車を高く売るということです。

ディーラーへの下取りだけでなく、一括査定サイトを利用した買い取り専門店への見積もりなどを利用して、少しでも高く売りたいところです。

なお、ディーラーに車を下取りしてもらうと下取り価格が安くなる理由については、「ディーラーに車を売るとなぜ下取り価格が安いのか?」の記事を参考にしていただければと思います

まとめ

「車を買い替えるときの頭金はどれくらい必要?」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

車の頭金の額をどれくらい支払うのかということを決めるには、実に様々な要素が絡んでいることがお分かり頂けたかと思います。

今回の記事が、車の頭金について悩まれている方の参考になれば幸いです。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。