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車検で自動車を預ける期間と検査に必要な時間について

車検で自動車を預ける期間と検査に必要な時間について

車検を受ける前に気になるポイントの一つと言えば、車検で自分の車を預けてから戻ってくるまでにどれくらい掛かるのかということではないでしょうか?

また、それに加えて、車検をお願いする会社によって、検査に必要な時間が違うのかというところも気になるところだと思います。

今回は、車検で自動車を預ける期間と検査に必要な時間について説明したいと思います。

早速、見ていきましょう。

即日で完了する車検?

近年、日本の車検業界は大きくサービスの質が改善されておりまして、一昔前まで車検業界全体で見られていたような不信感は徐々に無くなりつつあります。

そして、その結果、車検で自動車を預ける期間そのものもどんどん短縮されてきていまして、以前では、頼んでみないとどれくらい時間も費用も掛かるのか分からない・・という時代から、車検そのものは即日で完了、費用も安く抑えることができるようになってきました。

不信感を生んでいた原因、そしてそれが改善されてきた原因は様々ですが、中でも、大きな原因として挙げられるのが、日本の人口が減ってきて自動車の販売台数が新車、中古車ともに伸び悩んでいることから、これまで自動車の販売をビジネスとしてきた会社が新しく車検サービスを開始したり、国から指定を受けた工場が効率よく車検を行うためのシステムを作り上げたり、車検業界の競争が激しくなり、その結果、ユーザーのための車検サービスの質が向上してきたという背景があります。

そうした車検業界全体の質の向上やスピードアップにより、即日完了サービスまで出てきた車検ですが、すべての車両で即日で完了できるわけでは、もちろんありません。

例えば、車検をするために入庫した際に、クーラーベルトやタイミングベルトの交換といった時間がかかる作業が必要であることが分かった場合は、工場や会社によりますが、ほとんどの場合、即日での対応は難しいでしょう。

ただ、そうした部品が交換になるケースはそれほど多くありませんし、また、以前では時間が掛かっていた消耗するのが激しいホイールシリンダー、ディスクパッド、ブレーキシューなどの部品交換であれば、即日または翌日での対応が可能になっている会社も多いです。

自動車を預ける期間が短くなったのはいいけど、内容は大丈夫なの?

昔から、車検を受けている人からすれば(昔は代車を借りて、1週間以上も待たされることも普通でした・・)、現在の車検サービスのスピード化は驚くほどのスピードです。

しかし、その一方で、本当にちゃんと検査してるの?という疑念が生まれる方もいたりします。

実際に、ある整備工場では、あまりの車検の短さに

「そんな短い時間で車検が終わるはずがない!もっとちゃんと点検してください」

とクレーム(?)というかお願いをしてきたお客さんもいたということです(笑)

確かに、車検のスピードが早くなってきたことに対しての不安もあると思いますので、その点について、説明したいと思います。

まず、車検のスピードが早くなってきた理由には、幾つかの理由がありまして、中でも最も大きいのは、大手ガソリンスタンドや大手カー用品専門店などが、「特定認証工場」という形で車検を通すことに特化して車検サービスを展開しはじめたことにあります。

特に大手カー用品専門店は、整備士養成のために専門学校まで作り、車検サービスをマニュアルに落とし込み、そのスピードアップを図ってきました。

これまで、中小の車検工場が、自動車が届く⇒中を開けてみる⇒部品を調達する⇒交換するといった作業をのんびりとやっていたのに比べると、その差は歴然です。

大手カー用品専門店では、全国にお店を展開していまして、足りない部品はすぐに調達できますし、専門学校とマニュアルで鍛えられた整備士がテキパキこなしてしまうのですから・・。

また、これまで悠然と構えていたディーラー工場が「アフターサービス」に力を入れ始めているのも大きいです。

販売台数の伸び悩みとともに、ディーラー工場の規模とネットワークは車検業界全体に与える影響はとても大きく、これまで車検を主なビジネスとしてきた認証工場や指定工場などは、競争に勝つために、更なる車検のスピードアップと値下げ、サービスレベルに凌ぎを削っています。

実際には、交換が不要な部品は交換しない、車検を効率的に行うための工場のシステム改善、スタッフや人員体制の見直しなど、足を運んでみると、そのスムーズさに感心してしまうほどです。

車検も比較と見積もりができる時代に

車検業界が大きく変貌を遂げて、スピード、費用ともに変化してきたのはとてもありがたいことですが、とは言え、まだ地域によっては、バラツキがあるというのが現状です。

車検を受けようと思って、近くの工場にお願いしたら、1週間以上かかると言われた上に、費用も安くなさそう・・という経験はまだまだ多いです。筆者自身も何度も「本当かな・・?」と思ったことは一度や二度ではありません・・。

そんな時に便利なのが、自宅に居ながらにしてネットで車検について、幾つかの会社から見積もりを取って、比較できるサービスです。

中でもリクルートがサービスを展開している「カーセンサー」は、大手だけあって、サービスの質、量ともに安心感が違います。

まだ、試したことがないという方がいましたら、是非一度試してみることをお勧めします。その簡単さに驚くと思います。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。