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自動車の車検は県外でもできる?!県外ナンバーの車検を受ける方法と注意点について

たまたま都府県の境目に住んでいるときや、短期の出張などをしたときなどには、車検を今住んでいる住所とは別の県外や、府外、都外で車検を受けるという場合があるかと思います。

自動車の車検は県外でもできるでしょうか?

結論から言えば、県外や、府外、都外で車検を受けるというのは、基本的には問題ありません。

ただし、幾つか条件がありますので、それらを見ていきたいと思います。

車検証は必ず必要

当たり前の話ですが、車検証は車検を受けるときに必ず必要になります。

紛失した場合や、どこに行ったか分からないという場合は、再発行を受ける必要があります。

車検証の再発行は自動車のナンバーに付いている陸運局で行います。(練馬ナンバーなら練馬の陸運局で行います。)

自動車税納税証明書(継続検査用)は条件付きで必要

以前までは県外、府外、都外で車検を受けるときには、自動車税納税証明書の提出を義務付けられていたのですが、2015年4月1日より自動車税納税証明書の提出は電子化に伴い省略可能になりました。

ただし、省略できないケースがありますので、ご注意ください。

以下に自動車税納税証明書の提出を省略できないケースを記載しておきます。

〇自動車税を滞納していない

自動車税を納めていない場合は、当然ですが、納めた上で自動車税納税証明書の提出が求められます。

〇自動車税を納付してから、4週間経過していない

納税して間もないときは、自動車税納税証明書の提出が求められます。

〇富山県、福井県、長野県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、鳥取県、岡山県、愛媛県、佐賀県、鹿児島県のナンバー(引越や売買で、年度内に該当の府県のナンバーだった場合も)

左に挙げたナンバーの自動車を県外、府外、都外で車検を受ける場合は、自動車税納税証明書の提出が求められます。

〇自動車税納税証明書の「自動車登録番号又は車両番号」という欄に、自動車の登録番号がきちんと記載されていること

前年度よりも以前にの自動車税に未納がある場合は、納税証明書に「****」の印などが記載されています。その場合は未納分も含め納税した上で自動車税納税証明書の提出が必要になります。

〇車検を受ける予定の日が「証明書の有効期間」という欄に記載された有効期限内であること

当然ですが、前回までに支払った有効期限の切れた納税証明書では車検を受けることができません。その場合は未納分を納税した上で自動車税納税証明書の提出が必要になります。

〇現在の所有者とその年の4月1日時点での自動車の所有者が異なったり、または引っ越しなどで住民票の移動があった場合

以前の所有者が納めた場合はそのときの所有者が納めた自動車税納税証明書を、引っ越しで住民票が移動した場合は、引っ越す前の地域で納めた自動車税納税証明書が必要になります。

都府県外での車検と中古車売買や引越しについての補足

中古車売買では以前の所有者が県外、府外、都外ということは珍しくないと思いますが、ほとんどのケースでは、売買成立の際に、以前の所有者が納めた自動車税納税証明書も渡されると思います。

しかし、以前の所有者から貰うはずの自動車税納税証明書が手元にない場合は、以前の所有者に連絡して、納税証明書を手配してもらう必要があります。

引っ越しについては、その年の4月1日から所有者が住民票を移していなければ、納税証明書は必要ありません。

つまり、住民票を移していなければ、納税証明書なしで県外、府外、都外で車検を受けることができるということです。

例)

2015年4月1日 東京で自動車税を支払う

2015年6月1日 車検を神奈川県で受ける

→この場合は、自動車税納税証明書が必要ありません。車検証だけで車検を受けることができます。

例2)

2015年4月1日 以前の所有者が埼玉県で自動車税を支払う

2015年7月1日 以前の所有者から、新しい所有者が自動車を買い取り

2015年9月1日 新しい所有者が車検を受ける

→この場合は、車検を受けるときに、以前の所有者の自動車税納税証明書が必要になります。

自動車税納税証明書(継続検査用)を紛失した場合

どうも自動車税納税証明書が必要みたいなんだけど、肝心の自動車税納税証明書がどこに行ったか分からない・・という場合は、納税証明書を再発行しましょう。

再発行の方法は、車のナンバーがついた地域の陸運支局(湘南ナンバーなら湘南)の自動車税事務所などで再発行をお願いします。

再発行に必要な書類は車検証のコピー、印鑑や身分証明書のコピーなどになります。

地域によりバラツキがあるのが実情ですが、陸運局のデータベース上で車両確認と本人確認が済めば、再発行を受けることができます。

遠方にいる場合は、郵送などにも対応していますので、まずは、該当の地域の事務所などへ連絡を入れてみることをオススメします。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。