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車検代金の内訳~法定費用と車検の検査料金について~

車検代金の内訳

車検代金は、大きく分けて、2つの費用から成り立っています。

上の図の通り、一つは自動車の検査、点検を行う「検査料金」と重量税、自賠責保険、印紙代金の「法定費用」の2つです。

法定費用の方は、車検をどこにお願いしても違いはなく、法律で明確に決められている料金ということになりまして、代金に開きが出てくるのが、自動車の検査にかかる費用です。また、この中には、代行手数料なども含まれてきますので、車検をお願いする業者によってバラつきが出てきます。

さらに、部品やパーツの交換が発生しますと、別途、追加費用が必要になります。

車検業界そのものが全体的に車検費用を安くする傾向にありますが、ディーラー車検、フランチャイズ車検、カー用品販売店車検、ガソリンスタンド車検、指定工場車検などで費用は異なってきます。

なお、車検そのものも業者に依頼する場合と自分で行うユーザー車検の2タイプに分かれています。こちらについては、ページの後半で説明させて頂きます。

では、早速内訳を詳しく見ていきましょう。

車検にかかる費用のチェック・ポイント

車検の法定費用とその内容は現在、車両のタイプとエコカー、13年経過車、18年経過車という括りで分かれていまして、下記のテーブルの通りになっています。

エコカー車検の法定費用とその内訳

車 種自賠責保険
(25ヶ月)
重量税※印紙代法定費用合計
軽自動車(エコカー)25,880円5,000円1,400円32,280円
小型乗用車(500~1,000kg/エコカー)44,100円10,000円1,700円55,800円
中型乗用車(~1.500kg/エコカー)44,100円15,000円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
60,800円(5ナンバー)
60,900円(3ナンバー)
中型乗用車(~2.000kg/エコカー)44,100円20,000円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
65,800円(5ナンバー)
65,900円(3ナンバー)
大型乗用車(2.500kg以上/エコカー)53,890円25,000円1,800円80,690円

13年経過車の車検の法定費用とその内訳

車 種自賠責保険
(25ヶ月)
重量税※印紙代法定費用合計
軽自動車(13年経過車)25,880円11,400円1,400円38,680円
小型乗用車(500~1,000kg/13年経過車)44,100円22,800円1,700円68,600円
中型乗用車(~1.500kg/13年経過車)44,100円34,200円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
80,000円(5ナンバー)
80,100円(3ナンバー)
中型乗用車(~2.000kg/13年経過車)44,100円45,600円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
91,400円(5ナンバー)
91,500円(3ナンバー)
大型乗用車(~2.500kg/13年経過車)53,890円57,000円1,800円112,690円

18年経過車の車検の法定費用とその内訳

車 種自賠責保険重量税※印紙代法定費用合計
軽自動車(18年経過車)25,880円12,600円1,400円39,880円
小型乗用車(18年経過車)44,100円25,200円1,700円71,000円
中型乗用車(~1.500kg/18年経過車)44,100円37,800円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
83,600円(5ナンバー)
83,700円(3ナンバー)
中型乗用車(~2.000kg/18年経過車)44,100円50,400円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
96,200円(5ナンバー)
96,300円(3ナンバー)
大型乗用車(~2.500kg/18年経過車)53,890円63,000円1,800円118,690円

上記に該当しない自動車の法定費用の相場と内訳

車 種自賠責保険重量税※印紙代法定費用合計
軽自動車25,880円8,200円1,400円35,480円
小型乗用車(500~1,000kg)44,100円16,400円1,700円62,200円
中型乗用車(~1.500kg)44,100円24,600円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
70,400円(5ナンバー)
70,500円(3ナンバー)
中型乗用車(~2.000kg)44,100円32,800円1,700円(5ナンバー)
1,800円(3ナンバー)
78,600円(5ナンバー)
78,700円(3ナンバー)
大型乗用車(~2.500kg)53,890円41,000円1,800円96,690円

その他の車検費用

予備検査料/保安基準確認検査料などの料金については、下記のテーブルの通りになっています。

予備検査料/保安基準確認検査料

車 種予備検査費用
軽自動車1,400円~3,000円
小型乗用車(500~1,000kg)1,700円~3,000円
中型乗用車(~1.500kg)1,800円~3,500円
中型乗用車(~2.000kg)1,800円~3,500円
大型乗用車(~2.500kg)1,800円~3,500円

点検・整備(メンテナンス)費用の相場

車検の方法点検・整備(メンテナンス)費用
ディーラー車検40,000円~100,000円
フランチャイズ車検25,000円~80,000円
ユーザー車検0円
民間整備工場25,000円~80,000円
ガソリンスタンド車検20,000円~60,000円
車検代行10,000円~30,000円
カー用品店車検20,000円~60,000円

車検を民間業者に依頼する場合

現在、民間業者により行われている車検にはディーラー車検、 民間車検工場での車検、ガソリンスタンド車検、フランチャイズ車検など様々な種類があります。

民間業者での車検費用は現在、10~18万程度と言われていまして、基本的に車検、つまり継続検査を行うためだけであれば、費用には実はそれほど大きな差はありません。

車検費用の総額=法定費用+メンテナンス代金

費用に開きが出るのは、部品の交換やメンテナンスなどの保守点検費用がかかるためで、例えば、ディーラー車検では、自社の自動車の点検には細かいサポートを行っているためにコストが多少、他の業者に比べて掛かってしまう傾向にあります。

コストがかかることは表面的にはあまり良くないように思われがちですが、例えば、10年以上乗っている自動車ですと、それなりの点検・メンテナンスは当然必要になってきますので、多少コストが掛かったとしても「安全」を買うと思えば、それほど高い金額ではないでしょう。

逆に考えますと、登録してからの年数がわずかで、走行距離が少ない状態で継続検査を行う場合は、ディーラー車検よりもコ ストが安い車検業者を選ぶという手もあります。

とは言いましても、車検を安く通すことよりも、「安全」が大事であるのは間違いないですから、慎重に判断したいところです。

自分で車検を行う場合

いわゆるユーザー車検ですが、上で挙げた車検の相場よりも数万円安く済ませることができるのが特徴です。

近年はドライバーのコスト削減の影響もあり、ユーザー車検を受ける人は増加傾向にあります。

ユーザー車検は、時間に余裕があって、自分の自動車についてある程度、保守管理に自信がある人にオススメの方法で、メンテナンスさえしっかり行うことができれば、業者に頼むよりは、ぐっとコストを抑えることができます。

ただし、はじめての方がユーザー車検を1発で通すのは、至難の業ですが・・・。

車検代金の内訳についてのまとめ

車検費用の総額=法定費用+メンテナンス代金という計算でいきますと、通常の車検であれば、おおむね10~20万程度になることが分かるかと思います。

【サイト管理人の独り言メモ】

車検費用は実は地域により異なるという現実もあります。メンテナンス代金の費用感が地域により異なるからに他なりません。

改善傾向にあるとはいえ、まだまだ不透明感が拭えない車検費用ですが、現在は事情が変わってきています。それが、ネットで車検費用を複数の業者に見積もりできる「カーセンサー」です。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。