「10年落ちの走行距離3万キロの中古車を買うのってアリかな?注意点はある?」
「5年落ちの3万キロ走行の中古車の購入を検討中。注意した方がいいポイントは?」
今、走行距離が約3万キロの中古車を購入しようと考えている人の中には、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は自動車業界の片隅で働く筆者が「走行距離3万キロの中古車を買うメリットと注意点のまとめ」と題して、走行距離が短めの中古車のメリットとデメリットについて、自らの経験も交えながら、説明していきたいと思います。
早速、見ていきましょう。
メリットその1/メンテナンス面での安心感がある
中古車を購入するときには幾つか気になるポイントがあるかと思いますが、メンテンナンスにかかるコストや不安も重要なポイントの一つではないでしょうか。
その点、走行距離3万キロ前後の中古車は5~7年落ち程度であれば、メンテンナンス面では、多くの場合かなり安心感があります。
仮に修理コストが高くなりがちな輸入車だったとしても、約3万キロの走行距離と新車登録から5~7年程度であれば、メンテンナンス費用もそれほどかかりませんし、購入後すぐにトラブルが発生したとしても、それほど大がかりなことにはならないことがほとんどです。
また、法人名義で使用されていた社用車(中古車)であれば、かなり丁寧に使用されているケースが多く、走行距離約3万キロ、10年落ちでも、メンテンナンス面での不安を感じる必要はないでしょう。(筆者自身がよく狙うタイプの中古車の一つです^^;)
メリットその2/現行モデルを低価格で買うことができる
走行距離が約3万キロ、3年落ちといった中古車の場合、車種によっては現行モデルやひとつ前の旧型モデルなどを低価格で手に入れることができるのもメリットの一つです。
特にベンツ、BMWなどの人気の輸入車は、新車オーナーの買い替えサイクルが3~5年と言われておりまして、モデルチェンジのタイミングで、走行距離3万キロ、5年落ちといった中古車が一気に市場に溢れるため、かなり安い価格で手に入れることができたりします。(筆者自身がよく狙う方法です^^;)
一般的に、商品の価値は買いたい人と売りたい人の数、つまり需要と供給で決められるのは、ご存知の通りですが、3万キロ前後といった人気の中古車であっても、売り手が多いときは、買い手は安く買うことができます。
売りたい人が多い | 売りたい人が少ない | |
---|---|---|
買いたい人が多い | 〇(価格/普通) | ◎(価格/高い) |
買いたい人が少ない | ×(価格/安い) | △(価格/やや安い) |
実際に、「ズバット車販売」などのサイトで調べていただくとお分かりの通り、3万キロ超えの輸入車の中古車は、ぐっと価格が安くなっているのを見つけることができます。
メリットその3/状態がいい車が見つけやすい
走行距離3万キロの中古車の典型的なメリットとして言及される”状態の良さ”もそのメリットの一つです。
シートがピカピカ、ハンドルもキレイ、ドアやパワステ、サスペンション(乗り心地)なども新車さながらといったクルマがあったりします。
また、アクセルやブレーキ、ATなどの効きが良く、快適さも申し分ない中古車を見つけることができたりするのは、走行距離が3万キロ前後の中古車ならではと言えるでしょう。
とにかくキレイで状態がよく、快適な中古車の買い替えを検討している方にとっては、メリットの一つと言えるかと思います。
注意点その1/新車さながらの価格の場合も
その時代によって変わりますが、例えば最近で言えば、マツダのディーゼル車やスズキの人気軽自動車などは走行距離3万キロで年式の新しい中古車は、新車価格とほとんど変わらない・・ということがあったりします。
つまり、価格が安い中古車がある一方で、新車を買うのとほとんど変わらないことがあるのが、走行距離が短い中古車の特徴になります。
それでも、新車の場合は、メーカー保証が大体5年というのが一般的ですので、5年落ち以降の中古車のともなると価格が下がってきますので、価格の手頃な中古車を手に入れたい場合は、走行距離が短くても、年式がやや長めの車両を探すといいでしょう。
注意点その2/年式がかなり古い場合は手入れが行き届いていない場合も
先ほどは年式長め(10年以上~)×走行距離短めの中古車は価格的にはねらい目ではあるのですが、気をつけなくてはいけないのはクルマの状態です。
走行距離が短くて、年式が古いという場合、”放置”されていた時間が長いことが予想されるため、例えばタイヤなどは思いのほか、劣化が進んでいることがあったりします。
自動車は、2トン近くの重さを常時、タイやが支えており、空気圧の不足は「ひび割れ」を生み大きな原因になりかねません。
そして、空気圧が不足した状態で、たまに走ったりすると「ひび割れ」が起こりやすく、走行が不安定だったり、ブレーキのききや燃費悪化の原因になったりします。
またタイヤと同様に注意する必要があるのが、「バッテリー上がり」です。
具体的には、バッテリー上がりを起こす要因として下記のような車の使い方が挙げられまして、一度バッテリー上がりをしてしまうと、バッテリー上がりを再発しやすくなるケースが少なくありません。
バッテリー上がりを起こす車の使い方 |
---|
普段から渋滞での走行が多い |
普段あまり車を使用しない |
1度に走行する距離が少ない |
夜間の走行がほとんど |
雨の日や雪の日しか車を使用しない |
後付けのオーディオ機器など消費電力の大きな電装品を使用している |
エアコンの使い方が極端 |
急ブレーキや急なアクセルの踏み込みが多い |
後付けしたバッテリーの容量が小さい |
タイヤやバッテリーに限ったことではありませんが、走行距離が短くて年式がかなり古い中古車を買うときは、状態面を注意深くチェックすることをおすすめします。
注意点その3/税金の負担増について
走行距離3万キロで13年落ちのガソリン登録車、11年落ちのディーゼル車は、税金という意味において、かなり不利な点が多いため、注意が必要です。
国土交通省と地方自治体は「自動車のエコ化」を強力に推進しておりまして、環境への影響が大きい中古車への課税を強化していまして、13年経過車は事実上、「自動車重量税」と「自動車税」のダブル増税という状況になっています。
下記は国土交通省が毎年、発表している自動車にかかる税制見直しをまとめたレポートからの抜粋ですが、「燃費性能がより優れた自動車の普及を継続的に促す構造を確立する」と明記されています。
自動車重量税に係るエコカー減税の見直しについては、燃費水準が年々向上して いることを踏まえ、燃費性能がより優れた自動車の普及を継続的に促す構造を確立 する<中略> |
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参考/平成29年度税制改正の大綱 - 国土交通省 |
実際に、13年目以降にかかってくる税金とエコカーを新車で購入した場合の自動車税と自動車重量税を3年分で比較してみますと、その差は歴然です。
税金 | 13年経過したガソリン登録車 | エコカー(新車購入) |
---|---|---|
自動車税 (総排気量2リットル以下) | 45400円 | 0円(初年度) |
自動車重量税/3年 (~2,000kg以下) | 40000円 | 0円 |
注意点その4/故障車や輸入車など
車の種類による注意点も見ておきたいと思います。
いくら走行距離が短いからと言っても、故障車、修復歴車(事故車)、水没車、大規模なリコール対象車などのトラブルがあった車は避けた方がいいでしょう。
また、メンテンナンスという点では年式が古い輸入車も不安が残ります。
と言いますのも、輸入車は修理コストそのものがもともと高い上に、年数が経過して、純正部品の調達が難しくなると、修理に驚くような費用がかかることがあるからです。
実際に、サードパーティ製のバッテリー交換と幾つかの消耗品を交換するだけで、10万円近くかかるなんてことは決して珍しくありません。
まとめ
「走行距離3万キロの中古車を買うメリットと注意点のまとめ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
筆者自身の経験も交えることで、よりリアリティーを感じていただけたのではと思います。
3万キロ前後を走行した中古車は様々なメリットがありますが、一方で注意しておきたい点もあるということをご理解いただけたのではと思います。
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