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中古車の買い取り査定価格に地域差がある7つの理由

都市部と地方で物価に開きがあるように、中古車の買い取り査定の価格にも地域差が存在する様々な理由があります。

今回は、なぜ中古車の買い取り価格に地域差が出てしまうの?ということを説明していきたいと思います。

1.給料や賃金による地域差

車はマンションや戸建てほどではありませんが、個人が購入するモノとしてはかなり高額な部類に入ります。

そして、車を購入する人の所得の状況により、地域によってよく売れる車とそうでない車で、かなりバラツキがあるというのが現状です。

分かりやすいところですと、例えば、東京は一人あたりの所得は全国トップで、高級車が最もよく売れる地域でもあります。

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データ/2012年内閣府「県民経済計算-1人当たり県民所得-

一人あたりの所得格差で売れる車に開きがあるように、中古車も車種によっては、買取査定の価格に差が出るというのは最も分かりやすいポイントになるかと思います。

2.天候や気候などによる地域差

北海道や東北地方、北陸地方など、冬になると雪が降り積もる地域では、4WDの中古車相場が上昇するというのは、業界ではよく知られた話です。

また、スタッドレスタイヤをつけた車は、そうした地域では買い取り査定価格にプラスに働いたりすることもあります。

地域による天候や気候の差は、中古車の買い取り価格に影響を与える典型的な要素の一つになります。

3.住民税・国民健康保険料などによる地域差

車を所有すると自動車税や自動車重量税がかかることはご存じの通りですが、住民税や国民健康保険料が地域によりバラツキがあるのはご存知でしょうか?

また、お子さんがいらっしゃる世帯ですと、地域により子供の医療費免除の額や期間が異なるなど、社会福祉制度もかなり異なってきます。

過疎化対策を打ち出している自治体には、税金や手当などでファミリー世帯にかなり手厚いサービスを実施しているところもありますので、そうした税金の差や社会福祉制度が世帯の所得に与える影響はかなり大きく、地域によっては、ファミリーカーなどの買い取り価格に影響を与えることがあったりします。

4.需要と供給による地域差

中古車価格の価格が決まる要因には、実に様々な要因がありますが、ただ、最終的には、需要と供給のバランスにより価格が決まります。

下は、それをシンプルに表にしたものになりますが、単純に買いたいと手を挙げる人が多い地域は、やはり買い取り価格が高くなる傾向にあります。

売りたい人が多い売りたい人が少ない
買いたい人が多い中古車価格は普通中古車価格は高い
買いたい人が少ない中古車価格は安い中古車価格やや安い

トヨタがあることも影響しているのか、愛知県は、自動車の買い替えサイクルが短く、特に人気車は他の地域よりも高く買い取りしてもらえることがあるというのは、読者の方も耳にされたことがあるかもしれません。

中古車を買いたい人が多い地域は、ほかの地域に比べると、中古車の買い取り価格が高くなりやすいと言えるでしょう。

5.ガソリン価格の地域差

電気自動車や水素カーなど、ガソリン以外を燃料とする自動車の普及が進んでいますが、まだまだ現行の自動車のシェアの大半を占めているガソリン車。

実は、そのガソリン価格も地域差がかなり、あったりします。

ガソリン価格に地域差が出る理由には、油槽所の場所、ガソリンスタンドの競争が激しいといった理由がありますが、ガソリン価格が高い地域ではハイブリッドカーや電気自動車の需要が高くなることは想像に難くありません。

需要が高いということは、買い取り価格が高くなりやすいということに繋がりますので、そうした地域では、他の地域に比べて、ハイブリッドカーや電気自動車の買い取り価格が高くなることがあります。

6.駐車場代など維持費の地域差

東京や大阪などの都市圏では、車を保管する駐車場スペースにも費用がかかるという意識が強いことから、そういったコストも車の買い取り価格に影響を与えることが少なくありません。

軽自動車と大型車ですと、駐車スペースが異なってくるように、それに伴って、駐車料金なども変わってきます。

駐車にかかるコストも、買い取り査定の価格に影響を与える可能性がある要素の一つになります。

7.車の用途による地域差

レンタカーは一般的に、都市部では週末の利用が増えて、地方では平日の利用が多いと言われていますが、そうした”稼働率”の違いの背景には、車の用途の違いがあると言われています。

例えば、都市部では主にレジャー用、地方では、ビジネスでの利用が多いと言われていまして、それは、都市部で必要とされる自動車と地方で必要とされる自動車は異なることを意味しています。

求められる車のタイプが地域により異なるということは、それは言い換えれば、中古車の買い取り価格にも地域差があるということに他なりません。

まとめ

「中古車の買い取り査定価格に地域差がある7つの理由」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

買い取り価格にも地域により差が生まれる理由が、かなり存在するということはお分かり頂けたのではないでしょうか。

中古車を買い取り業者に売るときは、そうした地域差なども考慮して、賢く売却したいところですね。

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著者:伊澤仁志

自動車業界の片隅で働くエンジニア。これまでハードウェアやソフトウェアの開発だけでなく、ネットや実店舗での営業販売、マーケティングなどの仕事に関わってきました。現在はシステム設計をおこなう傍ら、ウェブメディアを中心に執筆を行っています。